令和４年度キャリアアップ助成金（正社員化コース）について

2022/04/11

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東京都港区の社会保険労務士の宮澤誠です。
キャリアアップ助成金は、改廃が多い助成金の中で長年ある助成金のひとつです。
キャリアアップ助成金（正社員化コース）は、6か月以上３年以下の有期雇用労働者を正社員に転換し、６か月経過（３%以上の給与アップが必要）に支給申請できるというものです。
これに関しては、昨年と同様です。
しかし、今年は、細かな点に注意しないといけません。
主な注意点ですが、
①正社員転換後の待遇として、「昇給、賞与又は退職金」についてのきまりを決めておかなければならない。昇給については、就業規則等の規定には必ず必要なことです。退職金についても支給するのであれば、やはり、就業規則等の記載が必要です。
②正社員に転換する少なくとも６か月前には、適正な就業規則が必要なこと
転換前、転換後の就業規則は、ルールに則ったものがある必要があります。

令和４年度のキャリアアップ助成金は、今まで申請をしてきた会社ほど、不支給に陥りやすいことになりそうです。「昨年、申請が通ったから、今年も大丈夫だろう」と思っていると、申請はしたけれども、不支給となることがかなり多くなりそうです。令和４年４月から有期雇用労働者であった労働者を令和４年10月に正社員転換、令和５年４月に申請までたどり着いたにもかかわらず、不支給。ということが続出することも予想されます。
過年度、このキャリアアップ助成金を活用した会社はもう一度確認することが必要です。